『ペンドラゴン―死の商人』

マクヘイル,D.J.【著】;法村里絵【訳】角川書店
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ボビー・ペンドラゴン、14歳。憧れのコートニィとファースト・キスを交わしたその日から、スペース・トラベラーとしての苛酷な運命が始まった。世界は10テリトリィにわかれている。各テリトリィは異なる時間と、異なる空間をもつ異次元だ。そこを行き来できるのは、〈トラベラー〉と呼ばれる選ばれた者のみ。テリトリィの存在を知るのも彼らだけ。そして今、それぞれのテリトリィはかつてない崩壊の危機を迎えようとしていた。悪を目論むのは〈セイント・デイン〉と呼ばれる謎の人物。姿を変えることのできる彼は、各テリトリィに侵入して凶悪な企みを謀っている。空間に巣食う悪魔のように、内側からテリトリィを破壊し…その手にすべてをおさめようとしているのだ。平穏な暮らしから突如、異次元の世界に連れてゆかれ、闘いの使命を知らされたボビー。逃げ腰になりながらも、逃げられる場所はどこにもない。闘う以外に生きのびる道はない―ボビーは〈トラベラー〉として、闘いの運命に立ち向かう。