『日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸』

津堅信之【著】NTT出版
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世界中から熱い評価を受け、国内でも官民両者が「売れる」コンテンツとして注目する日本のアニメ。何故これほどまでに受け入れられ、愛されるものとなったのか。歴史を通底する2つの軸によって、互いに刺激しあい加速し続けてきた日本のアニメーション。まったく新しい視点からその魅力を読み解く。
第1章 日本アニメの現在―世代・国境を越えたコミュニケーション・ツール(アニメーションという表現の特性;コミュニケーション・ツールとしてのアニメ ほか);第2章 手塚治虫宮崎駿―日本アニメを語る二人の巨匠(手塚と宮崎 知られざる「関係」;『風の谷のナウシカ』をめぐって ほか);第3章 日本アニメの誕生と発達(日本アニメ史に常に存在した二つの軸;大正時代―見よう見まね 漫画家と実業家の挑戦 ほか);第4章 再び、日本アニメの現在―誰でもアニメが作れる時代(個人作家たちの活躍とその仕事;日本アニメ、今後への展望)
津堅信之:アニメーション映画史研究家。1968年、兵庫県尼崎市生。近畿大学農学部卒。大学在学中からアニメーション研究に取り組み、都市計画コンサルタント会社勤務を経て、現在フリー。日本アニメーション学会、日本映像学会、日本マンガ学会各会員。主な研究領域は、日本アニメーション映画史、アニメーション文献史。作品、人物に対する批評活動よりも、文献調査、インタビューなどを主体とした実証的研究活動に力を注いでいる