『ナボコフ伝―ロシア時代〈上〉〈下〉』

ブライアン・ボイド【著】;諌早勇一【訳】みすず書房
上【bk1/amazon.co.jp】/下【bk1/amazon.co.jp
上:帝政ロシアの貴族時代から革命に余儀なくされたヨーロッパへの「亡命」生活へ。偉大な政治家でもあった父の死、大きな転機となった結婚を経て「作家」ナボコフが誕生するまで。激動の生涯。
第1部 ロシア―ローディ(リベラルな家系―過去が織り成すパターン;目覚める世界―ペテルブルグ、一八九九‐一九〇四年;第一次革命と第一ドゥーマ―ペテルブルグ、一九〇四‐〇六年;蝶―ペテルブルグ、一九〇六‐一〇年 ほか);第2部 ヨーロッパ―シーリン(シーリン誕生―ケンブリッジ、一九一九‐二二年;再編成―ベルリン、一九二二‐二三年;ミューズ登場―ベルリン、一九二三‐二五年;亡命者生活の情景―ベルリン、一九二五‐二六年 ほか)
下:『ディフェンス』『賜物』など相次ぐ傑作の執筆、ヒトラーの政権掌握と第二次世界大戦勃発による新天地アメリカへの脱出…。プルーストジョイスと並び称されるナボコフの決定版伝記。完結。
第2部 ヨーロッパ(作家ナボコフ;『ディフェンス』;否定と肯定―ベルリン、一九二九‐三〇年;明るい机と暗い世界―ベルリン、一九三〇‐三二年;はるかな展望―ベルリン、一九三二‐三四年;翻訳と変容―ベルリン、一九三四‐三七年;移住に向けて―フランス、一九三七年;『賜物』;赤貧―フランス、一九三八‐三九年;出口を求めて―フランス、一九三九‐四〇年)