『世界民族博物誌』

『月刊みんぱく』編集部【編】;田主誠【版画】八坂書房
bk1/amazon.co.jp】2,600
民族学には民族植物学・民族動物学という研究分野がある。自然科学としての植物学・動物学にたいして、民族学の立場から植物や動物と人間のかかわりを追求する学問である。民族学者の目で、それぞれの社会における生物と文化の関係をわかりやすく記述した本書は、民族植物学、民族動物学の入門書として読むこともできる。私たちにも身近なトマト、スイカ、犬、豚から、近年お馴染みになったドリアン、ヘンナ、アルパカ、さらに西アフリカで呪術に使うエツキホコリタケや空想動物ピンサッユーパまで。国立民族学博物館の研究者らが筆を競うフィールドの香り満載の愉しい博物誌。
1 植物(イネ(日本);アワ(日本);ゼンマイ(日本);ウメ(日本) ほか);2 動物(龍(日本);ウマ(日本);ヒグマ(日本);アカウミガメ(日本) ほか)
 易しくドライな筆致が好み。無茶苦茶面白そうなのだが、やや高いなあ。版画がすごく素敵。