『活字のエロ事師たち』

城市郎【著】沖積舎
【bk1/amazon.co.jp】3200
明治から昭和にかけて性文化が抑圧された時代に、抵抗しつつも自由闊達に、「性描写」にこだわった人たち及び関連発禁本の生態を多数の得難い幾多の資料を駆使して赤裸々に解剖し、論考する一書。
梅原北明；久保盛丸；谷村黄石洞；佐藤紅霞（付・篠崎兼三）；砂山岳紅；小倉清三郎；宇佐美不感洞（付・森山太郎）；小村定吉（付・堀口大学）；足立直郎；道家斉一郎；伊藤晴雨；吉田健一（付・佐々木孝丸）；吹上佐太郎；伏見冲敬；丸尾長顕（付・武田繁太郎）；木屋太郎（付・大久保康雄）；宮武外骨；伊藤整；伝・小栗風葉；伝・佐藤紅緑；伝・永井荷風
　今のエロ作家のペンネームって、どれも即物的で、似たり寄ったりなのに、昔は違ったのネーと思ったのだった。